オフィスの節電対策のポイント

重要なのは、空調効率の改善と建物の遮熱対策

重要なのは、空調効率の改善と建物の遮熱対策

オフィスの節電対策で着目するのが、室内温度の調整です。
ただ、室温を28度に設定することもさることながら、重要なのは室外機の温度を下げること。エアコンのエネルギー消費は、室内機と室外機の温度差によって大きく変わるため、室外機を日陰にしたりミストをかけて温度を下げると節電効果は飛躍的に向上します。

 節電対策では、エアコンの効率を考えるのと同じくらい重要なのが、建物の遮熱対策。
例えば、トルネックスのエアカーテンガラス窓用の遮熱塗料が有効です。
熱気は約7割が窓から入ってくるのでそれを抑制する効果があり、しかも手軽です。エアカーテンは出入り口からの熱気を遮断するのに有効ですし、ガラス窓用の遮熱塗料は、窓ガラスから入る日射負荷を軽減するのに大きな効果があります。
ガラス窓用の遮熱塗料は、耐久性や外観を考慮すると色つきのフィルムタイプよりも塗料タイプがおすすめです。

筆者プロフィール

株式会社 環境エネルギー総合研究所 大庭みゆき

大庭みゆき氏・九州大学大学院 工学府博士課程修了博士(工学)。
・熱流体、伝熱工学専門。
・財団法人省エネルギーセンターに17年間勤務後、株式会社環境エネルギー総合研究所を設立し現在に至る。
・国、東京都等地方自治体、エネルギー供給事業者から多数の委託事業実績あり。

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